髪の毛の構造
毛髪は3つの層で出来ている
「キューティクル」という言葉は耳馴染みがあると思いますが、それ以外はよく知らない。という方も多いと思います。
髪の毛の構造や特性を理解していれば、適材適所のお手入れも可能です。
コルテックス
水と馴染みやすい性質を保ち、パーマやヘア・カラーは主にこの部分に作用します。
メデュラ
パーマのかかりやすさ、太さに関係すると言われています。
キューティクル
毛髪表面を覆う、透明で硬いうろこ状の組織です。4-6枚が重なり、外部刺激から保護します。
毛髪の構成成分
毛髪のほとんどはケラチンと呼ばれるタンパク質が主成分になります。このケラチンはほかのタンパク質にはあまり存在しない「シスチン」というアミノ酸を多く含んでいるのが特徴です。
構造から見えてくる4つの敵
毛髪を美しく整えるためには、上記のような髪の毛の構造を知った上で、髪の毛を傷つけてしまうダメージ要因を避けることが大切になります。
1.熱
髪の毛はとても熱に弱く、乾いた状態では180℃、湿った状態では130℃からタンパク質に変性を起こし、様々なダメージが現れてきます。
髪が水分を含んでいると低温でもダメージを受けやすいため、アイロンで濡れた髪をスタイリングする時は温度設定にも注意が必要です。
2.摩擦
濡れた髪は最も弱い状態です。髪を乾かさずに寝ると、摩擦でキューティクルが剥がれてしまいます。また、髪が乾いていても、硬いブラシを使った無理なブラッシングは避けてください。
3.ヘア・カラー・パーマ
ヘア・カラーやパーマといった化学処理をするとアルカリ剤の影響でキューティクルが溶け、髪の毛が1回で約0.03mm細くなると言われています。
施術後の髪はデリケートなので、いつも以上に優しいケアが必要です。
4.紫外線
皮膚と同じく、毛髪にとっても紫外線は大敵です。キューティクルを構成するタンパク質を変性させ、ダメージが進むと毛髪内部を空洞化してしまいます。
まとめ
美しく健やかな髪の毛をキープするためには、お肌を美しく保つのと同様に多面的なケアが必要になります。薄毛治療はお薬が中心になりますが、同時にヘアケアの知識も身につけていただければと思います。