AGAの鑑別診断 休止期脱毛症について
休止期脱毛症とは?
・生理的な脱毛を逸脱した大量の成長期毛が同時、または徐々に休止期になり脱毛します。
・急性と慢性に区別され、発症要因がはっきりしない特発性がかなりの割合を占めます。
http://www.aderans.co.jp/corporate/rd/sp/about04.html
休止期脱毛症の原因
・出産
・ストレス(外相・手術・発熱・感染症・ダイエット・大出血・心理ストレス)
・薬剤
・内臓疾患(鉄欠乏性貧血・甲状腺機能異常・肝障害・腎障害・膠原病・亜鉛欠乏症)
出産後脱毛
・出産後に起きるびまん性脱毛症は分娩後2−3ヶ月後から生じることが多いと言われています。
・出産後にエストロゲンなどの女性ホルモン濃度が妊娠前の状態に戻ることで脱毛すると考えられています。
・出産後6ヶ月で脱毛数は正常に回復し、治療しなくても自然軽快することがほとんどです。
http://xn--08j362heja426b9sd25ra711q9yx.jp/img/belta-hormone.jpg
ストレスによる休止期脱毛症
・上記の誘引から脱毛の発症まで2−3ヶ月あることが多く、詳細な病歴の聴取が必要になります。
診断
・AGAと異なり急性・びまん性に発症することが多いと言われています。
・貧血などの内科疾患に伴って生じている場合もあるので、休止期脱毛症が疑われる場合は血液検査も必要です。
・ただし、誘因がはっきりしない場合も少なくありません。
治療
原因がわかった場合は原因の除去・回避が大切です。その場合、自然軽快することが多いですが、改善まで時間のかかることもあります。
まとめ
一言で薄毛と言っても、AGA以外にも考えなければならない疾患は数多くあります。内科疾患を伴っていることもあるので、心配な時は医師に相談しましょう。