毛の基礎 ラプンツェルの髪型は医学的におかしいのです
毛の構造
・毛は全身に約500万本、頭毛は10万本あると言われています。
・毛器官は表皮から連続する上皮組織で、頭毛ではその最深部は皮下組織に達しています。最下端から結合織が監修し、その周囲を毛母が取り巻き、再深部は全体に膨らみ、毛球部と呼ばれています。その陥入する結合組織が毛乳頭になります。
・毛乳頭の細胞が成長因子・細胞増殖因子を供給し、毛母細胞の細胞増殖をコントロールしています。
毛周期における毛器官の構造変化
・毛の生え変わりを毛周期と呼びます。
http://www.harg-w.jp/usuge/shiru
上の図のように、成長期・退行期・休止期を繰り返します。
これは他の器官、組織には見られない特徴で複雑な制御メカニズムが働いていると考えられています。
成長期・・・毛母細胞の分裂器官。通常2-6年かけて分裂を繰り返します。一般的に女性の方が長いと言われています。
退行期・・・メラニン色素の生成が止まり、毛母細胞の活動が弱まります。器官は2週間程度です。
休止期・・・髪の成長が完全に止まり、整髪や洗髪で簡単に抜け落ちてしまう状態です。器官は3ヶ月程度。
早期成長期・・・古い紙が抜け落ち、新しい髪が毛根から生えきます。
髪の寿命は最長7年!
上の毛周期から、髪は最長でも7年で抜けてしまうことがわかると思います。日本人の場合、髪の毛は1ヶ月1cm程度伸びていくので、年間で約12cm。したがって、毛の長さは最長でも90cmに届きません。
つまり、医学的にこんな髪型にはなりえないのです笑。